このマガジンは「畑のそばに生きる様々な人」と「その暮らし」の紹介を通じて、皆さんと一緒に生き方の選択肢を再発掘していくメディアです。

GW、みなさんは思いっきり羽を伸ばしてリフレッシュできましたか…?

5月は和風名月で「皐月(さつき)」と呼ばれていますが、田植えをする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったものとされています。

ポカポカした陽気の続くこの季節、思わずどこか知らない土地へ遠出したくなりますよね。

今回は、物語から生まれるクラフトビールブランドBEERful代表のゆるみな。が連載するコラム第4弾をお届けします。

檻の中に閉じ込められた動物たち

今年のGWは「家の中や近所で慎ましく過ごした」という方も多いのではないでしょうか…?

JR新幹線のGW中の指定席予約状況はなんと全体で10パーセント未満(4月26日現在)。過去にないほどの大幅な落ち込みがみられているそうです。

きっと地方への旅行を考えていた人も、コロナの影響もあって軒並み中止にしたことでしょう。

わたし自身も、以前は「月に一度は国内外に足を運ぶ」という約束事を決めていたので、これだけ長い間どこにも行けないとなると、まるで動物園にいる動物のように檻の中に閉じ込められた気分です。

動物園の動物たちはいつもこんな気持ちでいるのかなあ、と考えたら少しだけかわいそうに思えました。

「変わらない日常の安心感」と「変わり映えしないしない日々のマンネリ感」

家にいる時間が長いと、それだけ他者との関わりも、外部の変化とも疎遠になります。

「変わらない日常」というのは「安心感」をもたらしますが、その反面「変わり映えしない日々」という「マンネリ感」も生み出します。

わたしはほんの数ヶ月前から、妊娠をきっかけに結婚し、旦那さんと二人暮らしをしています。新婚のわたしたちでさえも、この環境が続けば、マンネリ感を感じざるを得なくなると思います。

わたしは夫婦にとってのマンネリ、とっても危険な黄色信号だと思っています。「男女」から「同居人」になってしまった途端、思いやりの心や愛情表現はおざなりになってしまいがちです。

そばにいることが当たり前になって、感謝の気持ちを伝える回数が減ってしまったら。夫婦仲もどんどん悪循環に…。

昨今、話題になっている「コロナ離婚」や「コロナDV」の報道を見ていても、他人事に思えないくらい気が滅入る時期もありました。

自宅で非日常を味わう特別な空間の演出

この状況を変えないと、お互いにとって良くない。そう感じたわたしが「自宅の中でできるマンネリ解消法」の一つとして考えたのが、「訪れたい土地の食文化を取り入れ、お気に入りのレストランで食事をしているかのような気分になれる食シーンを演出すること」です。

先月、愛媛からレモンが届きました。そのまま食べてももちろん美味しいのですが、地元ではどんな風に食べられているのかを調べて真似してみたり、盛り付けるお皿を変えてみたり。食事中のBGMやテーブルコーディネートにも少しこだわってみると、家の中にいるのにいつもとは違う特別な空間で食事をしている気分になれました。

「家食(イエショク)文化」の醸成と新たな食のカタチは

そんな「おうちでレストラン」を体現して気づいたこと。

それはおうちの中でもできる、栄養摂取目的ではない、娯楽としての食との付き合い方。

非日常を味わうからこそ、日常へのありがたみは実感できます。

コロナが教えてくれたのは、自宅での食体験をもっとワクワクする時間にしていくことが必要性なのかもしれません。

旬の農産物を題材に、レシピに器、あなたならではの物語を重ねて、マンネリ手前の生活にときめきを演出してみませんか。

そうやってあなたが取り入れた楽しみが、新しい「家食(イエショク)文化」を育てることになるのかも。

私たちは今まさに、食文化における時代の変革期にさしかかっているかもしれませんね。