ハタケトがタグラインにも掲げている「いのちを愛する暮らし」。
これは、わたしたちがハタケトのみなさんへの取材をする中で見つけた、幸せに生きる共通点となる考え方です。

自分のいのち、家族のいのち、自然のいのち。
「いのち」に思いを馳せることで、小さくても確かな生きる意味が見つかっていく。
そうして自分を、暮らしを赦し、愛せる人が少しでも増えてほしい。

そんなわたしたちの考え方に共感し、一緒に「いのちを愛する暮らし」を応援していく仲間にヤシノミ洗剤でおなじみのサラヤ株式会社さんが加わってくれました!

今日はわたしたちが手を取り合うようになった背景にある自分の自然のバランスをとる生き方の価値観を対談形式でご紹介できたらと思います。お話を聞かせてくれたのは、サラヤ株式会社コミュニケーション本部広報宣伝統括部の廣岡竜也さんです。

自然と自分。双方のバランスをとり、愛していく

実はハタケトの運営メンバーや読者さん、ナエドコのメンバーに「いのちを愛する暮らしを実現するために愛用しているもの」を聞いて回ったんです。すると、本当にたくさんの仲間からサラヤさんのヤシノミ洗剤という声があがって。それでぜひ仲間になっていただきたいとラブメールをお送りした次第でした。

文面の中に「今まで一度も広告をしたことがなく、はじめて声をかける」とあって、はじめての声かけ先にサラヤを選んでくれて光栄に思いました。わたしたちもファンになっていただける方との繋がりを大切に考えています。ヤシノミ洗剤を愛用いただいている方が多いということは、きっとハタケトの周りのみなさんは、バランス感覚の良い方が多いのでしょうね。

バランス感覚、ですか?

例えば、もっとラディカルな選択としては、洗剤を使わずにせっけんを使うという選択肢もあるわけです。サラヤはせっけんで創業した会社なので、そうした需要にもお応えしているのですが、環境への配慮と使い勝手などをバランスよく考えている方にヤシノミ洗剤は支持いただいている印象です。

自分と自然、双方を愛していくというのはまさにハタケトが大事にしているスタンスです。サラヤさんはせっけんから創業されたということですが、どうして洗剤も作るようになったのでしょうか。

サラヤのDNAは社会課題の解決にあります。創業のきっかけは1950年代、当時は赤痢が今の新型コロナウイルスのように蔓延していました。対処法として、まず薬は高い、何か方法はないかと考える中で、手洗いによる消毒・殺菌が可能な「薬用せっけん液」を開発しました。公共施設のトイレで丸い容器に入った緑色の液体せっけんを見たことはありませんか?あれがサラヤの創業商品です。
その後、ヤシノミ洗剤は高度経済成長期に起こった、石油系洗剤による河川の汚染という社会課題に向き合うために生まれました。もともと業務用として植物性の洗剤は作っていたのですが、それが給食センターに勤める方々から「サラヤさんの洗剤は手が荒れなくていいわ」と言っていただいていたんです。そこで環境へのやさしさと手肌へのやさしさを両立する家庭用洗剤ブランドとして「ヤシノミ洗剤」を作ったんです。

無添加・無着色・洗浄成分濃度16%に込めた意志

手肌と地球にやさしい」がコンセプトとして定まり、その実現を真剣に考える中で、まず洗浄成分濃度は「16%」、洗浄力とは無関係な合成香料や着色料は配合しないということが決まりました。コンセプトに繋がらないことは一切やらないという考えから無色透明の洗剤となり、これは今も続く特徴です。ただ、色も香りもつけないためには精製度の高い原料を使う必要があり、当時販売されていた大手さんの洗剤よりも50円高くせざるをえませんでした。50円高いものを無名のメーカーが作ったわけですから、最初はどこも扱ってはくれませんでした。「環境でものは売れないんだよ!」といった厳しい声をいただくことも度々ありました。

今でこそ環境が注目されていますが、環境が世の中に受け入れられるようになったのはここ10年くらいです。それまでは地道な営業で売り先は少しずつ広げたものの、大手メーカーさんが半期ごとに香りや添加成分で話題になる中、ヤシノミ洗剤の売上はずっと右肩下がりでした。

売上が下がり続けても販売を何十年も続けていたことがすごいなと思います。

それはひとえに創業者の愛ですね。創業者は自分のデスクにヤシノミ洗剤を置いていつも見つめて、どうしたらより良いものになるかを考え続けていました。その結果、洗剤で初めての詰め替えパックを作ったり、適量を使いやすいポンプ式にしたり、暮らしの風景に溶け込みやすいように商品名を最小限に抑えたシンプルなパッケージデザインにしたり、今のヤシノミらしさが磨かれていったんです。

原産地ボルネオも含めてやさしいヤシノミ洗剤へ

ボルネオ視察で出会ったゾウ

こんなに自分たちの考えるやさしさに真摯に向き合われてきたのに、パーム油の件で炎上を経験されていますよね。

はい。テレビ局からボルネオでパーム油の原料となるアブラヤシのプランテーションが拡大し、熱帯雨林の多くが失われている事実についてパーム油使用企業として出演してほしいというオファーがありました。正直、洗剤原料に加工されたものを商社を介して購入をしていたので原産地がどうなっているかを知らなかったんです。マイナスイメージになることが前提のオファー、パーム油を主利用する食品メーカーたちがことごとく断った後でうちに降ってきたオファーでした。出演を断ることや、わたしたちの使用率はごくわずかだと言い訳することもできましたが、出演して正直に「何が起きているのか知らなかった」と伝えました。

予想以上に厳しい批判を受けましたが、これをきっかけに原料にも向き合っていこうと決め、実際にボルネオに視察にいきました。すると本当に熱帯雨林は伐採され、多くの動物の個体数が激減していました。自分たちにできることを考え、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)に日本企業として初めて加盟し、ヤシノミ洗剤の売上の1%を動植物の救出や生息域の確保を目指す活動にあてることにしました。売上の1%を使うということは会社の利益の多くを使うことでもあります。活動当初、社内から多くの批判が出ましたが、さまざまなポジションのメンバーにもボルネオに一緒に行ってもらい、その必要性を根気強く伝えなんとか納得してもらいました。これが2007年のことです。

知らなかった事実を受け止めた上で、原料も含めて責任を示す決断をされたのですね。

偽善でもやらないよりは善

食の分野でも、食材がどうできたかという「農」まで思いを馳せることは簡単なことではありませんが、少しずつ意識を向ける方も増えてきている印象です。

一方で、どこまで気をつけて選択すればいいのか迷うこともあります。わたし自身も気づいたことからなるべく環境に良いものを選ぶようにしているのですが、「でも飛行機には乗りますよね?」と厳しい目を向けられたこともあります。環境を気遣いたいけれど、だからと言って原始的な暮らしはできない。自分の中のジレンマと葛藤し続けています。

わたしたちも「サラヤがやっていることって偽善だよね」と言われることがありますよ。しかし偽善でもやった方がいいよねって思っています。わたしたちも今のヤシノミ洗剤が「ベスト」だとは思っていません。例えば容器はプラスチックを使っています。仮に、容器を瓶にするなどして製品が1本3000円になったとします。そうしたできること全てを100%やり切って1人の方に買っていただくよりも、できることの10%だったとしても価格は500円で、それを1000人の方に選んでいただく方が世の中への影響力は大きくなると思うんです。

いっせいにすべてのことをやろうとすると無理が生じます。無理してその場かぎりになるよりも、無理なく続けやすいことが大事だと考えているんです。わたしたちは購入くださる方に生かされているメーカーであり利益団体。ユーザーの皆さんにご理解していただける中でやれることを続けることが大切だと思っています。

そうかぁ。なんだか強く背中を押された気分です。自分がごきげんで、自分らしくいられる中で自分と自然の双方を愛する暮らしを実現できるのが一番ですよね。サラヤさんは日用品を通じてその実現を後押ししてくれるから、これからハタケトと一緒に発信をできるのがうれしいです。

共に、できることを一歩ずつ。

無理なく、心地よく続けられる形で、自分と自然を思って生きる。
目指したい在り方で一致しているサラヤさんに「いのちを愛する暮らし応援団」に加わっていただき、これからはヤシノミ洗剤を愛用しているハタケトのストーリーや、ヤシノミ洗剤に限らず、人と地球にやさしいサラヤさんの商品紹介などを毎月お届けします。

読者の方でヤシノミ洗剤、またサラヤさんの商品を愛用しているよという方はぜひお声がけください。

これから始まる「サラヤとハタケト、愛のある暮らし」連載、どうぞ楽しみにしていてくださいね。