こんにちは、やなぎさわまどかです。家庭菜園をしながらライター・編集を本業とし、ハタケトでは編集を担当しています。冬の間すべてのグリーンが姿を消し、一面まっ茶色だった我が家の庭や畑も、春になった途端あっという間に草で覆われました。管理者の手入れが行き届いてないとはいえ、野草はさすがにたくましいです。(とか言ってないで手入れせねば。汗)

さて、この春からプランターや家庭菜園を始めたいと考えている方の中には、「なんの野菜にしようかな」と検索してるうちに決めきらずまだ始めてない、という人もいるかもしれませんね。それはそれで楽しい時間でもあるし、きっと多くの人が通る道だと思います。今日のコラムは、そうした人への参考になるかもしれません。我が家の家庭菜園で、いつの間にか定番化した野菜をご紹介します。

気づけば毎年レギュラーに

家庭菜園の作物を選ぶとき、わたし自身が優先することは「自分の好きなもの、食べたいもの」です。ただ好きな食べ物がたくさんあるので(笑)限られたスペースに合わせて選択しなくてはなりません。

そこで、次に優先することは「地域に合っている、育てやすいもの」、それから「お店で買わないことが助かるもの」、つまり通年日常的によく使うネギとかニンニクとか唐辛子みたいな薬味のこと。これは去年もこのコラムで書いてましたね。

あと、やや変化球として「あんまり流通していないもの」も家庭菜園の醍醐味だと思います。

野菜の品種って、数えきれなほどたくさん存在していて、一般的に広く流通するのは、あらゆる条件から選ばれたごく一部。(最近はいろんな品種を見かけるようにもなりましたが)プロの生産者さんが作った方がいい品種が流通向けとなります。

お店で買うときはそうしたプロの野菜が楽しめるので、趣味で育てて自分が食べる家庭菜園なら、少し違うものを育てるのも面白いものです。
比較的簡単で手間が掛からず、料理にも使いやすくて便利な野菜は、結果的に、我が家の定番品種となっていきました。その中でも、4月後半〜5月、これからタネまきをするのがこの2つです。

オカヒジキ

(心から大好きなんだけど、でも見るたびに「なんて地味なんだろう」と思ってしまうおかひじき)

歯応えがあってサラダやおひたしなどにも使いやすい緑黄色野菜のオカヒジキ

さほど環境条件が良いわけでもない我が家の畑でもほぼ100%しっかり発芽してくれて、虫食いも無し。カリウムやマグネシウムといった栄養も豊富だし、「もうちょっと緑が欲しいな」というときにも重宝します。我が家の畑では、トマトやピーマンなどの間のスペースを活かしてタネをまき、割と若い新芽の頃からどんどん食べています。

もしかしたら「初めて聞いた野菜」という方もいるかもしれませんが、オカヒジキは日本でも歴史が長い野菜だそうで、探すとタネ売り場に売っていたり、ネット検索ならば、タネはもちろん、食べ方もいろいろ見つけられます。

モロッコインゲン

(ヒラサヤインゲン、とも呼ばれる名の通り、平たいです)

近年、サヤごと食べられるスナップエンドウがすごくメジャー化してきましたが、モロッコインゲンも両側の筋さえ気にならない柔らかさで、サヤごと食べられるインゲンです。(たまに気になったときだけ取ります)

甘みがあり、大きさも15cmくらいあるのでしっかり食べ応えがあるし、低カロリーで食物繊維が豊富。塩茹でにしておくと、和洋中いろんなお料理に使えて本当に便利です。

モロッコいんげんとの出会いは4年前。ある書籍の取材でお邪魔した、農家でありイタリアンレストランのシェフでもある、秩父「クチーナ サルヴェ」オーナーの坪内 浩さんが「これが最高なんですよ」と畑で激推ししていたこと。あまりにも気になったので、秩父から帰る電車の中でタネを注文しました。それ以来毎年2〜4苗は育てています。

今年は4月初めにポットにタネまきしたのを間もなく畑に移す予定ですが、これを第一弾として、また6月頃にも第二弾を計画中。それは畑に直接タネをまき、今年は長い期間楽しみたいなぁと考えています。

(4月にまいたのはもうすぐ畑へ。大きなタネからぱっくりと葉が出るこの迫力。毎年ほぼ100%発芽します)

モロッコいんげんはツルが伸びるので、グリーンカーテンにして、真夏の日差しを和らげるのも良いですね。こちらも案外、DIYショップや園芸店の店頭にあったり、レシピサイトなどでも食べ方が色々見つけられる野菜です。

まだもう少し遠出がしづらい状況ですが、身近なところで楽しくおいしい変化を続けていきましょう。

ちなみに我が家のグリーンカーテンは、2年目となるホップ。グラスに注いだビールにホップの実を加えて飲む「追いホップ」が今年もできますように、と祈りながら水やりしています)