こんにちは、やなぎさわまどかです。自然と共に生きる人たちの在り方を伝えたくて、ライターや編集の仕事をしています。取材でうかがうプロの農家さんたちは大自然を相手にたくましく、(わたし自身は小さな家庭菜園だけで精一杯なこともあって尚更)尊敬の念は増すばかり。特に、実りの季節でもある秋はまた一層、その思いを強くしています。

9月ですね。社会人になって結構経ちますが、転職しようと独立しようと、この時期は毎年いわゆる繁忙期。春と同じように社会の物事が動きやすい時なので世間のイベント事も多く、それに伴ってありがたいことに取材や企画も増える時期です。きっとこれを読んでくださってる方の中にも、秋が忙しいという方は多いのではないでしょうか。

さらに今年はコロナのために色んなことが変則的です。春先に止まった案件が再度動き出すことも出てきて、せっかく新しくお声掛けいただいたのにお断りせざるを得ないほど予定が重なったりしています。

また、私の母は20数年前にお米農家さんと再婚したのですが、ふたりの田んぼが忙しい時期には手伝いにも行っています。数年前からは自社で直売も始めたため、9月後半はわたしも稲刈り要員、その後は「新米できました!」と米屋に変身するのが秋の家族行事になりました。

ちなみに結婚記念日と誕生日も秋なので、9〜10月はもう目まぐるしく、必死に走り抜けているうちに気づけば、え、もう秋が終わる!え、11月決算!え、てかもう年末…みたいな、毎年もったいないほどに秋飛ばし。早く美しい秋を優雅に楽しむ立派な社会人にならねば、と思っています。

(それでもかぼちゃは立派にできてくれました。うれしい)

忙しいと聞こえないのは自分の声

秋に限らずですが、忙しい時って自分のことが後回しになりがちです。私も最近、自分のケアはおそろかになり、畑の秋まきは追いついておらず、机の上はものすごいカオス。こうなるとだんだん食事の準備に時間を掛けることが難しい日が出始めます。

新鮮なお野菜をゲットすることもおそろかになっているので、料理にも缶詰やインスタントなどを使うことが増えます。比較的オーガニックのものを選んでいるとはいえ、もちろんフレッシュさはありません。(とか言いながらこれらがなかったらもっと大変なので心から感謝して頂いてます)

インスタントの頻度が上がると、自分だけがわかる程度の小さな不調をうっすら感じはじめます。それでも時間がないときは、お惣菜やお弁当を買ったり食べに行ったりと、いよいよ料理をしないことが増えます(とはいえこれもまた感謝して頂いてますよ、本当に)。連日とか日に2食とも外食することが続いたりすると、だんだん食後にぐったりダルくなったり、翌日の寝起きが悪くなったり、あとから胃腸にきたり…。

それでも体は動くので、ダルいなぁ〜とか言いながらまたレースにも戻れます。ただ内面はもうギリギリまできてることもあるので、免疫力が下がっている時にうっかりトリガーになる食べ物を口にすると体はさらに急ブレーキを踏み、休めと強くサインを送ってくるでしょう。

自戒を込めて言いますが、こうした体の声を聞き逃さず、声に合わせて食べるものを選んでいきたいものです。私たちは人間は you’re what you eat (食べたものでできてる)ですもんね。

(我が家の土鍋炊飯。ご飯をしっかり食べると元気も出ます)

ハレとケの間(または下)

こんな私も、「ハレとケ」という日本語やそれに伴う考え方が好きです。

特別な機会を意味する「ハレ」と、普段の日常を意味する「ケ」。ハレばっかりでは価値を見失いますし、ケばっかりではたまに強いエンタメを欲するようになるなど、ハレとケの両方があるから人生が豊かになると思うのです。なぜかケの価値は低く見積もられがちですが、ケが充実しているからこそハレの意味があると思っています。

食におけるハレとケも同じですね。

毎食のように高級な外食を繰り返しても、胃腸への負担は大きく、ついてこれない=体調不良になりかねません。普段のケの食が充足していることによって、たまのハレが十分に楽しめる健やかな体が作られるのでしょう。

ケの食を豊かにするコツは、ずばり「調味料を最高のもので揃えること」だと思います。まずは、塩・醤油・味噌・油が良ければOK、余裕が出てきたら、みりんと酢も本物を揃えられたら最高です。野菜やお米といった食材も良いものは確かにおいしいですが、食材を変える前に調味料を変える方が早いし簡単だし断然おすすめ。むしろ手軽に買った食材が激変して満足感が増します。

さらに、ケの食のなかにも上下というかグラデーションが出てくると、どんどんケの食こそが楽しくなると思うので、次回はケの食の楽しみ方に触れたいと思います。

(お恥ずかしいほどにケの食ですが、調味料のおかげで永遠に食べれそうなほどおいしくて幸せです)